12月9日(木)・10日(金)・11日(土)・12日(日)・13日(月)
松村敏と岡村慶太の地元コンビが優勝争いをけん引する。松村は出場選手トップの新勝率7.16を残し、11月丸亀では3コースまくりで今年2度目の優勝を決めるなど、期が替わっても好調をキープする。一方の岡村も、新勝率は3期連続となる7点台をマーク。平和島ダービーでは持ち味の鋭いターンで2勝するなど、今後はトップ戦線での活躍も期待される好調ぶりだ。来期A1級に復帰する小林文彦も、地元水面では力走が続く。遠征勢では、三嶌誠司が11期ぶりに7点勝率マークと好リズム。吉田俊彦は9月鳴門G1で優出と、こちらも力強い走りを取り戻す近況だ。同じ兵庫勢の古結宏も、変わらず高勝率を残す安定感が頼もしい。対照的に、山口達也と末永祐輝は来期A2級に降級するが、山口は新期初戦の鳴門で今年初優勝を決め、既に反撃を開始している。ほかでは、水面巧者の川島圭司とF禍を乗り越えて上昇ムードの吉田凌太朗が侮れない存在。
4549 小林文彦
自他ともに認める真のA1級レーサーへ
A1級復帰を決めた近況の勢いを、地元水面でさらに加速させる。2022年前期は勝率6.29をマークし、来年1月からは10期ぶりにA1級に返り咲く。しかし、本人は「調子がいいとは言えない。まだA1級のレベルに達していない」と浮かない表情。その原因は「昔はもっと1着が取れていたけど、今は完全な2着型。」と分析する。10期前の2017年前期は1着数が25本で、1着率に換算すると22%ほどあったが、2022年前期は1着数が13本、1着率は14%程度と低い。「出走回数が気になっていたので、スタートを控えていた」と原因はハッキリしているが、その状況下でもA1級に復帰したのは地力アップの証拠。A1級のあっせんで自然と出走回数が増える2022年後期は、「スタートを踏み込みたい」と気合十分。また、近年低迷の原因となっていた首のけがは完治しており、体調面にも不安はない。