11月3日(木)・4日(金)・5日(土)・6日(日)・7日(月)・8日(火)
9月多摩川ヤングダービーを8戦6勝と圧倒的な内容で制しG1初優勝を達成した近江翔吾。福岡も昔から好走の多い水面で、一般戦では8節走り5優出V1と水面攻略に自信あり。赤岩善生は今年ここまで優勝2回と本来の実力を考えれば物足りない成績だが、6月唐津グラチャンを含めて優出11回と変わらず安定した走りを披露中だ。この両者に割って入るのは、近況勝率7点台と絶好調の和田兼輔だ。10月若松3Daysでは優勝こそ逃したが、今年10回目の優出と各地で主力級の活躍を見せている。迫力満点のコーナー戦で見せ場をつくる佐藤翼に、伸び足を仕上げて勝負する市橋卓士、榎幸司、郷原章平、柔軟戦で展開をとらえる岡瀬正人らも優勝候補の一角。ほかでは、来年の平和島クラシック出場へ気合が入っている村田修次と佐藤隆太郎の東京コンビにも注目。ともに今年V3を挙げており、残り2カ月は1節1節が勝負駆けだ。
4193 郷原章平
全国一の得意水面で本来の走りを見せる
2023年前期審査期間は勝率5.67(10月12日現在)と不振を極めており、2020年前期から続けていたA1級キープは絶望的な状況。6月芦屋で抱えたFが不調の大きな原因で、以降はスタート勝負が持ち味の郷原にとって我慢のレースが続いている。新期初戦の今シリーズはスタートダッシュを決めるためにも、そして近況の悪い流れを断ち切る意味でも重要な1節間となるが、そこで当地を走れるのは追い風になる。当地は全国でも一番の得意水面で、08~12年の5年間で優勝8回をマーク。その後は3年ほどあっせんが入らなかった期間もあり優勝から遠ざかっていたが、昨年11月戦で9年半ぶり9回目の当地制覇と同時に自身3年ぶりの優勝を決めた。レース後には「やっぱり福岡は好きな水面。長い間優勝できていなかったのもあって最高の気分」と満面の笑みを浮かべていた。新期に入って足かせとなっていたFマークは消滅。本来の積極的な走りで遠征勢を蹴散らす!