サマータイムのボートレース福岡「県内選手選抜・日本財団会長杯争奪戦」は、30日が最終日。強烈な雨が降る中で行われた優勝戦は、高倉和士（福岡32歳）が力強い差しを決めて2回目の当地制覇を飾った。スタート展示から進入に動きはなく、本番も枠なりの3対3。やや慎重な踏み込みとなった古澤光紀に対して、2コースの高倉と5コースの江崎一雄が好スタートを決めて1周1マークの攻防へ。スリットで先行した高倉がプレッシャーをかけた分、インの古澤は何とか先に回ろうとして余裕のないターンに。その懐を高倉がズバッと差し切り、5コースからまくり差しで迫ってきた江崎をもパワーで引き離し、高倉が先頭。江崎は引き波を越える間に古澤にもリードを許した。1周2マークは先に回った高倉に対して、古澤が渾身の差しで逆転を狙うも届かず。初日に32歳の誕生日を迎えた高倉がバースデーシリーズを優勝という最高の形で締めくくった。